古代インドのバラモン教では、聖典は上流の言葉であるヴェーダ語でしか伝えてはならないとされていました。
すなわち、庶民はバラモン教の中身を知ることすら認められなかったのです。
しかし釈尊は、庶民の言葉であるマガダ語でざっくばらんに法を説きました。
それどころか「ヴェーダ語で仏法を説く弟子がいたら厳罰に処する」とまで宣言していました。
このように、仏法はあくまで万人に開かれた大衆のための教えです。決して、わけのわからない呪文や儀式であってはなりません。
今日でいえば、例えば漫画やアニメ、絵本などを通じて仏法をわかりやすく弘めることが、仏の心に沿うことになるのでしょう。