多くの宗教で、宇宙は神の意志によって創造されたと説かれています。
しかし数学的に、宇宙の発生に神の介入が不要であることは証明できます。
宇宙が生まれる確率が、0から100%の間の値で、ランダムに決まるとします。要するに、全くの偶然です。
この場合、発生率が「厳密にゼロでない限り」宇宙はいつか偶発的に発生することになります。
すなわち、神の意志など持ち出すまでもなく、偶然に任せていても、宇宙は「ほぼ100%の確率で」勝手に生まれてくるのです。
より分かりやすく、コイントスで考えてもいいでしょう。
表が出れば宇宙ができます。裏が出ればできません。
トスの回数は、ゼロから無限大の間でランダムな値を取ります。ここでは便宜的に「1兆回」としておきます。
この場合、1兆回のトスが全て「裏」にならない限り、いつかは確実に宇宙が発生することになります。
やはり、完全な偶然に任せておけば、100%に限りなく近い確率で、宇宙は発生するのです。
御本尊には天地創造の神・大梵天王が記されていますが、これはもちろん方便であり、宇宙本然の「自己創造」の力を比喩表現したものです。
生命体も同様で、確率が厳密にゼロでない限りは、いつか宇宙のどこかに発生します。
神の意志が無くても、人間は自然に生まれてくるのです。