3000年前のインドでは、太陽・月・四州(地球)をまとめて「一世界」とします。
これは、現在の太陽系に相当します。
さらに、一世界を百億倍(現在の1000万倍)したものを「小千世界」と呼びます。
現在であれば銀河系に相当すると考えられます。
それをさらに1000倍したものを「中千世界」、さらに千倍すると「三千大千世界」と呼びます。
ここまでくると、すでに全宇宙といっていいスケールですが、三千大千世界自体も無限に存在すると、古代インドでは考えられていました。
現代人が観察智によってようやく到達した宇宙観に、古代インド人は直観智で到達していたのです!
古代人の科学水準は、現代人の想像をはるかに超えています。
世界が五大で形成されているという思想も、
地 = 個体
水 = 液体
火 = プラズマ
風 = 気体
空 = 真空
このように対比させれば、現代物理学と完全に一致することが分かります。
仏法も、こうした叡智を土台に確立されたものであり、したがって現代人が信ずるに値する科学性を最初から内包しているのです。