闘病生活を動画公開していたアントニオ猪木が、最後の戦いを終え、この世から旅立ちました。
なぜ猪木は、自らの命が燃え尽きていく姿を、あえて青年たちに見せようとしたのでしょうか?
かつては世界一強靭な肉体を誇った猪木でしたが、最後に公開された動画では、自力で身体を起こすことすらままならず、ベッドに寝たままの配信でした。
猪木はあえて、現代人がタブー視し続けている、ありのままの生老病死を思い出させようとしたのではないでしょうか。
今、どれだけ若く、強く、美しい青年でも、その栄華が永遠であることはありえません。
誰もが、静かに、弱弱しい姿でこの世を去っていきます。それが生命の実相です。
だからこそ、仏法が必要なのです。
猪木は力道山から受け継いだプロレスを発展させ、異種格闘技戦で現代の総合格闘技の基盤を築きました。
いまだ活躍する弟子たちは、数えきれません。
猪木の闘魂は、後継の青年たちに受け継がれ、燃え続けています。
「青年を育てる」
それ以外に勝利の人生は存在しないのです。