「本因妙抄」には、大要こう記されています。
天台には3000人の弟子がいたが、師と同じ悟りを開いたのは章安1人だけだった。
伝教も3000人の門下を置いたが、一番弟子である義信の後、悟りを継ぐ者はいなかった。
今も同じようなものだ。幾人かの弟子がいると言っても、正義を伝える者は稀である。
実際、牧口先生の真の弟子は戸田先生だけだし、戸田先生の真の弟子は池田先生だけといっていいでしょう。
スポーツの世界にしたって、金メダリスト自らがコーチしても、同じく金メダルを獲れる弟子はごくわずかです。
それほど、弟子を育てるのは至難の業です。
肝心なのは頭数ではなく、たった1人の後継の青年を育てられるかどうかなのです。