若き日の日記1957/1/5より
人々の幸福を、希う時もあり、その気持ち、湧かぬ時もあり。
不思議なる、凡夫の思念。
師匠も凡夫そのものですから、いつも仏界が表に出ているわけではありません。
師匠を神格化し、凡夫と切り離された存在のように見てしまえば、それは仏法ではなくカルト思想です。
師匠が神のような存在であれば、凡夫であるわれら弟子がどんなに修行しても及ばず、修行しても無駄です。
これでは権教に逆戻りです。
迷い多い凡夫が「凡夫のままで仏事を成す」ための仏法であり、だからこそ師匠は凡夫でなくてはならないのです。