2017年の潮7月号には、池田先生の折伏で法華経に帰依した1人の女性についてのエピソードが紹介されています。
その女性、杉浦キンさんは、当時の豊島地区部長の母親でした。信心には反対で、自らは巣鴨のとげぬき地蔵に熱心に通っていました。
そんなある日、拠点となっていた杉浦家を訪れた池田先生は、真っ先に未入会のキンさんに挨拶をされました。
最初は冷たい態度を取り続けていたキンさんでしたが、先生の礼を尽くした態度に心を開いていき、3か月ほどすると、
「息子のお前が言うならやらないが、池田さんが言うんだからやるよ」
自らそう宣言してとげぬき地蔵通いを止め、お題目を唱え始めたのです。
先生は特に仏法の話をされたわけでも、入会を勧めたわけでもありません。
自らのふるまいを通じて、真の仏法の何たるかを示されたのです。
もとより末法に生まれてくる人は、誰もが地涌の使命を持っています。
まして、地区部長を立派に育て上げ、拠点まで提供してくれる女性に、使命が無いわけがありません。
最大限の礼を尽くすのは当然のことです。
仏法は最高の礼節であり、良識なのです。
教主釈尊の出世の本懐は人の振舞にて候けるぞ
崇峻天皇御書