池田会長講演集第3巻より
学会の政治進出の目的は、国立戒壇にあるのではないか、したがって、それは憲法違反ではないか、さらに現在は民衆立でも、やがて国会で2/3の多数を占めて、国立にするのではないかなどと、さまざまに心配されてまいりました。
かつてそれに近い表現があったことも事実であります。
戸田会長も私も、国会の議決ということを民衆の要望を表すものとして、真剣に考えたこともあります。
しかし、それは、憲法の精神からいって不適当であり、私どもとしても、はるか以前にこの考えを捨ててしまっております。
信教の自由、そして、それを定めた憲法をどこまでも遵守していきたいのであります。
仏法は随方毘尼であり、社会が大きく変われば、化法に背かない限り、法の運用を合わせていくことは当然です。
創価学会も日本政府から公益法人として優遇されながら活動している以上、日本の各法令を遵守していくことは当然です。
信仰であるから法令を無視してよいなどということはありえず、それ自体が随方毘尼に反する謗法です。
当然、国教を目指すなどということはありえません。それでは統一と同類です。
万が一にもここを勘違いし、「信心のためだから多少の非合法はやむを得ない」などという幹部がいたら、1人残らず追放しなければならないでしょう。