わたくしの随想集より
仕事を、たんに、経済的欲望をみたすための手段と考えることは、誤りである。
自分を磨いていく、人間形成の道場ぐらいに考えても、私は決して評価しすぎでないと考えている。
本当の真剣勝負は、職場にこそあるからである。
職場においては、ひとつひとつが真剣勝負であり、動機よりも結果が問題にされる。
人間性を磨くうえで、非情なようだが、これほどの絶好の場は、他にはあるまい。
戸田先生も池田先生も、本業をおろそかにして学会活動に「逃げている」メンバーを厳しく叱られました。
戸田先生は「除名する」とまで言われています。
職場に迷惑をかけるような学会員は、広布の妨げであり、むしろいないほうがマシです。
四条金吾は名門・江間家の執事であり、南条時光は地頭の地位にありました。
社会で実証を出していないうちは、どれほど活動を頑張っていようとも、広布のリーダーの資格はありません。
信心の世界では「やる気」が重視され、もちろんそれで功徳もあるのですが、幹部に求められるのは、やる気ではなく「結果」です。
仕事から逃げていると、ここが分からなくなってしまいます。学会活動だけで本当の信心を磨くことはできません。
仕事では、やる気ではなく結果によって利益が決まります。当たり前のことです。
やる気だけで、結果が出せないのに昇進することは無いし、間違って昇進してもすぐ降格されます。
しかし学会では、やる気だけで安易に幹部に上げてしまう場合があります。
「これから頑張ります!」が許されるのは、地区リーダーまでであって、部長や本部長のセリフではありません。
男子部員の中には、医師も弁護士もいます。若手社長や大企業の管理職もいます。
そうしたメンバーを指導する幹部が、聖教新聞しか読まなくて、日経のヘッドラインすらチェックしていなかったら、相手にされなくて当然です。
まして、職場でも年相応「以上」のポジションにあることは、幹部として当たり前でしょう。
男子部幹部が何年も派遣社員のままであるなどは、それ自体が学会に迷惑をかけており、解任に値します。折伏ができているとか以前の話です。
「信心は一人前、仕事は三人前」これが学会の永遠の合言葉なのです。