戸田先生は、当時経営していた東光建設信用組合の業務停止を受け、理事長を辞任し、債権者からの追及を受ける身となりました。
この罰を受けた理由は、主に2つありました。
ひとつは、法華経講義に当たって、天台教学に偏ってしまったことです。
摩訶止観はあくまで像法時代の教学であって、末法における法華経教学はあくまで日蓮大聖人の「御義口伝」に依らなければならないというのが、戸田先生の反省でした。
罰を受けたもうひとつの理由は、学会再建にあたって、まず経済基盤のための事業再建を優先させたことでした。
組織運営は、あくまで世法上の都合であり、優先させるべきは折伏だったのです。
「隋力弘通」ですから、お金がない時には無いなりに折伏すればいいのです。必要な段階になれば、お金は自然に入ってきます。
戸田先生はこれらの反省に立って会長に就任し、奇跡の75万世帯を達成したのです。