人間革命12巻「後継」より
弁当を持ってこれない者は、森の中から何か採ってきて食うのだ。
将来、学会が大弾圧を受け、長征にでも出るようになったら、自分の食糧は自分で調達しなければならぬ時もあるからな。
本来ならば、訓練のために野宿くらいさせたいところなのだ。
私は、学会の青年を軟弱にしたくないのだよ。
近年、日本でも大規模災害が頻発しています。
万が一の備えの必要性は、当然のものとなっています。
学会の青年ならば、どのようなトラブルが発生しようとも、迅速に対処できなくてはなりません。
たとえば会館で急病人や怪我人が出た場合、牙城会がうろたえているようでは、おちおち会合にも出られません。牙城会は、単なる電話番ではないのです。
ライターなどの火が着衣に燃え広がってしまった場合などは、立ったままだと気流の関係でますます燃え広がってしまうため、「すぐに寝て地面を転がる」のが正しい消火法です。
服を脱いだり、水道のある場所まで走っていくほうが、時間がかかります。
ひどい火傷はサランラップを巻いておくと応急処置になります。ガーゼや包帯だとはがしにくく、かえって治療の妨げとなります。
また、多くの痛みは「冷やす」か「温める」のどちらかでかなり緩和します。鎮痛剤が手元にない場合には重宝する知恵です。
乗り物に酔ってしまった場合は、上を向いていれば回復します(三半規管の角度調節)
知恵は、常に具体的でなければ意味を持ちません。
学会青年は、常に周囲から頼もしいと思われる存在でなくてはならないのです。