池田大作全集69 351頁より
近年の一連の事件でも、断片的な情報は早く届いていた。
しかし、私が一切の運営等を幹部に委任していた時期でもあり、本部として、それらの情報を統合し果断な処置をとることが遅れた。
遅れた分だけ、問題が広がり、大きくなってしまった面がある。
このことを後世への戒めとして申し上げておきたい。
527頁より
山崎某一派は、私が会長から勇退する時を、じっと待っていた。
彼らはマスコミを使い、また宗門から学会を攻撃させ、両者の離反作戦に入った。
そして宗門、学会の間に入り、両者をたくみに操り、利用しながら、自分たちの実権を固めようとした。
私はその動きを早くから見破っていた。
しかし北条理事長をはじめ皆、繁多であったことから、どうもおかしいと思っていながら、そのままに流されてしまったことが、今は残念でならない。
学会本部の動きが遅いのは、昔からのようです苦笑
これだけ大きな学会ですから、天魔の正体を見破る会員は必ずいます。
現場はバカではありません。
しかし、いかに現場が迅速に本部へ報告を上げても、肝心の本部が通報を放置したまま動かなければ、どうしようもありません。
これは、学会の組織が性善説で動いているため、基本的にマンパワー不足であることが大きな原因でしょう。
組織の分割が進み、幹部が増えている分、質が落ちています。
問題のある幹部は、以前より多いはずです。
しかし、彼らを調査・指導・処分できるだけの人員が、学会本部に足りていないのでしょう。
人件費の問題もありますが、組織として機能不全に陥っては本末転倒なので、専任の職員を増員することが必要でしょう。
あるいは、組織の統合を進め、幹部を少数精鋭主義とすることです。
本部の指導が行き届かないのであれば、むやみに幹部を増やすべきでないでしょう。