池田大作全集72 555頁より
幹部の指導も、何の勉強も工夫も祈りもない安易な話であってはならない。
内容の浅い話であっても、皆は一応、拍手をしてくれるかもしれない。
しかし、それでよしと錯覚すれば、そこで成長は止まる。
これが組織の持つ悪しき一面である。
「組織が偉大であるゆえに、それに甘えて、鍛え無き幼稚な人格の人となってはならない」と強く申しあげておきたい。(拍手)
全集611頁より
戸田先生はよく、「組織は偉大な勇者をつくるか、さもなくば、幼稚な愚者をつくる」といわれた。
会員が純真であるために、かえってそれに甘えて、厳しい自己建設を怠る者も出てくる。
そうなれば、いかなる理想的な組織も、組織悪の温床となってしまう。
組織も役職も方便であり、それを根本だと勘違いしたら、全てが狂ってしまいます。
特に今は、人材不足から実力がなくてもとりあえず幹部にあげてしまうケースが増えています。
そういう幹部に限って、実力で役職が上がったと勘違いしています笑
幹部になれば組織内ではチヤホヤされますから、なおさら勘違いが加速し、学会では実力と自信がとんでもなく乖離した幹部ばかりになるのです。
そのような「ピエロ幹部」になることを防ぐには、常に折伏に打ち込むしかありません。
外部との対話には、組織力も役職も通用しません。ありのままの実力がさらけ出されます。
だからこそ本来、弘教で結果を出すまで幹部にしてはいけないのです。
学会活動だけでは不十分です。折伏を避けて小賢しく立ち回っている幹部は、天魔の遣いです。
まじめにやっているつもりでも、大局的にはかえって法を下げてしまうのです。