新・人間革命「青葉」より
学会が大きくなれば、なかには、うまく学会を利用しようという、悪い考えを持って、入会する人も出てくるかもしれません。
幹部の皆様は、もし、学会を利用しようという不純な動きがあったならば、毅然たる態度で信心指導に臨むとともに、全同志に、清純なる信仰を伝えぬいていただきたいのであります。
それによって、200万の同志が、100万になったとしても、清き信心によって結ばれた同志の団結は、十倍、二十倍の発展をもたらす力となります。
このように池田先生は、組織の拡大以上に、信仰の純粋性を重んじられていました。
日興上人が身延を離山されたのも、まさに法の清純を守るためでした。そのために、あえて蓮祖の墓所すら後にされたのです。
学会が「花和尚カルト」と絶縁したのも、まったく同じ道理です。
学会が大きくなれば、カネや票を目当てに、あらゆる人間が群がってくることは避けられません。
ゆえに幹部は、組織利用に対しては、決して容認することなく厳格に対処しなければなりません。
もちろん、邪宗の工作員も多数紛れ込んでいるはずです。それも鋭く見破る眼力を持たねばなりません。
決して「活動家が減ったら困る」などといった、目先の判断で動くべきではありません。人は、あなた自身が折伏して増やしていくんです。
どんな組織でも、人がいいだけで幹部が務まるはずがないでしょう。