1970/5/3本部総会講演
学会の規則についても、全宗教界の先駆を切って最も民主的な内容にしていきたい。
会長の任期を3年ないし4年にするとか、選挙制にするといったことであります。
今までの規則では、会長は終身制と定められてきました。世間からは会長はカリスマ的支配だなどといわれてきましたが、会長だけ終身制ではそういわれてもやむを得ない。
もっとも私に言わせれば、これは終身制でなくして終身刑とおなじで(笑)これ以上割に合わない話はない
一切の基盤を整えた現在、あとは、皆で学会を守り、学会を育てていっていたたぎたいと重ねてお願い申し上げるものであります。
これからの学会は、なんとか皆さんで力を合わせてお願いします。
すでに半世紀前に、師匠は弟子に学会の組織を託されていました。
先生がいち早く会長を辞めたがっていたのは有名です(笑)
つまり、御自身はあくまで「リリーフ会長」という自覚であり、基盤が整ったら弟子と交代する予定だったのです。
間違っても、会長を目指して信心されていたわけではないし、組織トップに固執されていたわけでもありません。
そもそも文士肌の先生にとって、組織のマネジメントは性格的に合わなかったのかもしれません。それでも戸田先生の弟子として、庶民の牙城を守り抜いたのです。
組織の未来は、われら弟子一同で切り開いていくしかありません。
具体的な話をすれば、情報伝達が遅く縦割りのピラミッド組織を、文鎮型に移行することです。
理想は会長が全会員と直接やりとりすることですが、もちろん物理的に不可能です。
次善の方法は、本部が全地区と直結し、情報交換することです。必要な報告があれば、本部に直接メールやチャットで送ればいいんです。地元組織から順々にあげていくのは、壮大な時間のムダです。
全国の地区をかりに50000とすると、zoomでも確かに地区部長一斉会議は困難です。
しかし、エリアマネジャーが1人10地区ずつ担当すれば全国で5000人ですから、方面別に一斉会議を開くことはできそうです。
この場合、必要な階層は「本部」「方面」「エリア」「地区」くらいで、かなり文鎮に近づきます。
幹部同士の関係もフラットになるので、ニセ師匠の出現も予防できます。
組織は「縦に」ではなく、「横に」広げていくものなのです。