1963年、創価学会台北支部は、戒厳令下の特別法に基づき、解散を命じられました。
これにより、組織的な活動は一切できなくなりました。
信教の自由は憲法で保障されているので、個人で法華経を信じることは一応自由でしたが、御本尊や御書を押収され、職場を解雇されるなど、厳しい嫌がらせが続きました。
その中で、
サークル活動気分で組織依存の信心をしていた者たちは自然と淘汰され、1人立つ精神の獅子王だけが残っていきます。
元台北支部長は、勤務先での役職を外されてしまいました。
しかし、それによって帰宅時間も早くなり、空いた時間で御書の中国語翻訳に取り組みます。これは34年後に完成し、世界広布における不朽の金字塔となったのです。
やがて、お題目の波動で台湾も民主化が進み、1990年には台湾SGI「仏学会」の活動が公認されます。
さらに「優良社会団体」として、政府より何度も表彰されるようになるのです。
組織は方便です。
組織の打ち出しが無いと何もやらないというのは、単なる付き合いであり、サークル活動です。信心ではありません。
また、部員さんにそのようなニセの信心を植え付けないよう、幹部は常に気を付けていく必要があります。
何らかの事情で活動になかなか参加できなくても、使命を果たすことはできます。
根本は唱題であり、御書です。
間違っても、組織や幹部が根本ではないのです。