創価教育学体系より
教育の改造論において、国字の改良は最も重要な一項でなくてはならぬ。
読本編纂の苦心は、文章の構造よりは漢字の配当により程度を定めるところにあるようである。
教師も生徒も記憶力の大半は漢字を覚えるのに浪費されている。
大学を卒業してろくな文ひとつ書けぬとの冷笑も主として漢字の誤用に基づく。
思い切って漢字の常用を廃すことに何の躊躇があろうか。
必要の場合は振り漢字をなす。
子どものころ、漢字に苦しめられたことの無い日本人はいないでしょう笑
特に牧口先生の時代は、今より難しい漢字が日常的に使用されており、学習の妨げになっていました。
アルファベットの組み合わせで全て表記できる英語に比べて、常用漢字が2000種類もある日本語が難解なのは明白です。
ある程度漢字を覚えないと文章を正しく理解できず、必要な知識が得られないことは、子どもの学習にとって大きなマイナスになります。
現在、時代は牧口先生が指し示した方向に進んでいます。
多くの出版物では文字にルビがふられ、子どもでも内容が理解できるように工夫されています。
また、文章は手書きからタイプ主流になり、漢字を書く機会はどんどん減っています。
ほとんど漢字を書く必要の無い時代が、目前に迫っています。
こうなれば、漢字は読めれば十分となり、子どもを苦しめている漢字の書き取りやテストなどは必要なくなります。
同様に、計算機が100円で売っている今日においては、単純計算のテストも不要でしょう。
そんな単純能力で点数をつけられる時代は終わり、真の思考力・発想力が問われる時代になります。
創価教育学は、時代を超えた未来の教育学なのです。