戸田先生は昭和29年、上野の東京国立博物館で開催された「フランス美術展」に、婦人部の代表50人を連れて鑑賞に訪れました。
当時、主婦はまだ家事さえやっておればよいという風潮が支配的であり、社会のことなど知らなくてよいと見られていました。
その中で戸田先生は、あえて「婦人こそ世界に目を向けるべきだ」と考え、歴史的美術の鑑賞の機会を逃さなかったのです。驚くべき先見の明です。
華陽会もそうですが、女性の教育・啓蒙こそ、戸田先生のライフワークでした。
その成果は、婦人部の大発展という姿で結実しています。