いまや公明党といったら全員当選が当たり前というイメージがありますが、裏を返すと、チャレンジが低すぎる気がします。
たとえば都議会公明の議席はもう何十年も増えていません。守りの戦いが常態化しています。
新人・青年候補は、先輩の引退を待つほかなく、なかなかチャンスが巡ってきません。
現有議席以上の候補を立てなければ、確かに落選リスクは減りますが、永遠に議席を増やすことはできません。
サッカーで言ったら、シュートを打たずに全員ディフェンスに専念しているようなものです。
今の公明党は失敗を極度に恐れ、リスクを取れない政党になっています。
山本伸一青年も、全ての選挙で勝利できたわけではありません。
世法上の勝敗は一時的な方便であり、成仏とは無関係です。
当落見込みが5分5分というくらいの、ギリギリの接戦を経験してこそ、本当の訓練です。
青年が最も恐れるべきは、チャレンジのない青春です。
失敗はチャレンジしている証であり、失敗が無いことこそ、むしろ恥です。
柔道で言ったら、黒帯が白帯としか試合しないのと同じです。
そもそも、政治家は総理大臣を含めて全員が落選のリスクを負っています。
「明日失業してもいい、臨終只今にあり」という覚悟が無ければ、政治家になる資格はないのです。公明党も例外ではありません。
実際、1度や2度落選を経験したほうが、本物の筋金入りの政治家になれるはずです。
安全な選挙しか知らない軟弱な議員が、党を動かす立場になったら、おしまいです。
まずは執行部自らが、ギリギリの戦場に身を投じるべきです。
落選してもいいではありませんか。青年に全てを託す時が来たということです。
トップが模範を示してこそ、公明党です。
公明党は永遠に青年の党なのです。