世(世法)・出世(仏法)の邪正を決断せんこと必ず公場なる可きなり
強仁状御返事
池田会長講演集第1巻より
仏法の公場対決とは、今日では折伏行を指し、政治の正邪を決する公場対決とは、選挙のことをいうのです。
仏法、王法ともに、その誤りを正していかなくてはならない。片方だけをよくしても、幸福は望めないのです。
清純な信仰の世界に対し、政治の世界は血みどろの権力闘争そのものです。
しかし、それを避けていては、決して庶民の生活は守れません。
あえて自ら泥沼に踏み込み、そこに無垢なる白蓮華を開花させることこそ、われらの使命です。
浜四津元代表代行の逝去が発表されましたが、まだ70を過ぎたばかりの若さだったそうです。
激烈な権力闘争の中で、全身の隅々まで疲労が蓄積していたのでしょう。
自分自身の命を削っても、国民の生活を守っていくのが、真の政治家です。
また、支援者がやらせなければならない。
長寿でないことは、政治家にとって決して恥ではありません。自分の長生きが一番大事なら、さっさとバッジを外すべきです。
浜四津氏は日本経済復活のため、「まず景気回復」を訴えていました。
景気が良くなれば税収が増えます。それでも予算が足りなければ行革で政府をスリム化し、増税は最終手段というのが、かつての公明党の主張でした。
今振り返っても、まったくの正論です。
しかし今の公明党は、消費税8%からの軽減税率をあっさり諦め、最低税率8%という、世界で最も高率な軽減税率で妥協してしまいました。
せめて5%以下でないと、軽減税率の役割を果たしているとは言えません。
2度の消費増税がアベノミクスを台無しにし、デフレ脱却を遅らせたことは明白です。
庶民を守るための政治です。議員の地位を守るための政治ではありません。
そこを勘違いしている議員がいたら、ひとり残らず公明党から叩き出すべきでしょう。