新・人間革命「獅子」より
戸田城聖は、彼の弟子たちを政界に送り出した時、それぞれが好きな政党に所属して、活動すればよいとしていた。
しかし、議員たちは、実際に政治活動をしてみると、どの政党の在り方にも、心から賛同することはできなかった。
やむなく、学会員の議員たちは無所属のまま、議員活動を続けてきた。
無所属の議員の政策や意見は、議会にあっても大きな力を持たないばかりでなく、社会に対しても、訴える力に乏しかった。
その思いは、次第に、自分たちの独自の政治団体を作らなければならないとの声となり、山本伸一に意見を具申する議員も少なくなかった。
以上のような経緯から、池田先生の了承を得て公明政治連盟が結成され、それが発展して公明党となったのです。
つまり、師から「政党(政治団体)を結成しなさい」という指導があったわけではなく、あくまで議員の自主性に任されています。
政党はあくまで方便です。実際、一度は新進党に合流もしています。
現在の自公連立も、同様です。今後、どのような政変があるか分かりません。
仮に公明党が無くなっても、少しも驚いてはいけません。
大切なのは、どこまでも立正安国の精神を忘れないことです。
同志を政界に送り、政治を浄化することが、日蓮一門としてのわれらの使命なのです。