全ての組織は
発足 → 発展 → 停滞 → 衰退
特に理由がない限り、このサイクルを廻ります。
ベンチャー企業などたいていの組織は、ごく少数の青年によってスタートします。
創価教育学会も、発足当時は戸田先生(当時30歳)が経営する私塾の中に事務所が置かれていました。運営費用も全て戸田青年が負担していました。
組織が大きく発展するとき、その中心には必ず青年がいるものです。
創価学会が最も伸びたのは、池田先生の青年時代でした。
青年リーダーが青年たちを引き付けるのです。
ここまでは、まだ容易です。
肝心なのは、組織の高齢化にどう対処するかです。
年々、組織の中心はベテランが寡占するようになり、青年の活躍する機会は減っていきます。
下積み・雑用に終始するようになり、大きな役割は与えられなくなります。
もう、青年にとって魅力のある組織ではありません。
こうして組織は停滞期を迎え、やがては衰退期に入るのです。
創価学会もすでに衰退期に入っています。
これを防ぐには、当然ながら世代交代しかありません。
誰もが分かっているものの、現実にはなかなか難しいものです。
その理由はまず、組織のトップ自身が勇退を拒むからです。
そしてまた、長年組織に尽くしてきた功労者たちに勇退を迫るのが、人情として酷だということもあります。
さらに、トップが若返ると、みんなが年下のリーダーについていかなくなるという懸念もあります。
こうして、世代交代は中途半端に放置され、組織はどんどん老いていくのです。
日蓮大聖人は最晩年に本弟子6名を定めましたが、そのうち5人が40歳未満です。最年少は29歳です。
仏法を永遠に残すためには、青年に一切を託すしかないことを、十分に知悉されていたのです。
戸田先生と池田先生には、およそ30年の歳の開きがあります。
トップがいきなり30歳も若返ったわけで、普通の組織では考えられません。
しかし、
学会は普通の団体ではなく、永遠に「青年の団体」です。
これが本来あるべき姿なのです。
永遠に青年にバトンを託していくことが「不老不死」なのです。
さらに偉大なことは、壮年婦人たちが若き池田青年を素直に師と仰ぎ、指導を実直に実行していったことです。
年上のエゴを捨て、青年リーダーを尊敬し、ついていくことが、まさに仏道修行です。
その結果、会長就任からわずか10年で750万世帯を達成したのです。
日蓮仏法の精神からしても、学会の会長は男女青年部から出さなくてはいけないし、青年自身がその自覚を持って真剣に自らを鍛え、後輩を育てていくのです。
また、幹部は折伏ができなくなったら卒業とし、結果を出している後輩とどんどん交代させていくべきです。
折伏できない幹部が、折伏できる人材を「指導」して潰してしまえば、創価学会は本当に消滅してしまいます。
いまや、折伏を決められるのはヤングのメンバーだけで、指導を受ければ受けるほど決まらなくなってしまいます。
人事は過去の功績と関係なく、毎回ゼロベースで決めなくてはいけません。
スポーツにおいて、過去のチャンピオンであっても、勝てなくなったらランキングが下がっていくのと同じです。
「青年学会」をスローガン倒れにしてはいけません。
そこに、仏法の存亡がかかっているのですから。