池田大作全集70 403頁より
私も、未来のリーダーの育成に、全魂を傾けている。
全国のどこへ行っても、私は目に見えないところで、これからの青年を育成している。
これこそ、私にとって最重要の責務であり、使命であると自覚しているからだ。
1970年6月27日、池田先生は箱根の研修所で直接未来部60名の研修を開始されました。
当時、先生は体調もすぐれず、会合への出席もできるだけ控えていました。
しかし、青少年の育成だけは最優先とされ、命を削ってでも自ら担当されたのです。
全てをやりきるという気持ちは大切ですが、体力にも時間にも限りがありますので、ちゃんと優先順位を決めることが必要です。
学会がここまで大きくなったのは、会長をはじめ最高幹部が最優先で自ら青少年を育成してきたからです。
後継リーダーの育成こそが、首脳の第一の仕事といってもいい。
一騎当千の青年を育てるには、未来部時代からの訓練が不可欠です。
「青少年ファースト」こそ、学会のあるべき姿です。
今では選挙が近づくと、未来部を放置する傾向が見られますが、本末転倒です。
みんな口先では「師匠、師匠」と騒ぎますが、先生の教えを理解していない証です。
その報いは、若手人材の不足という形で表れています。
本来25歳までであるはずの大学校ですが、いまや30代でも当たり前になっています。これでは育てたと思ったら卒業になってしまいます。
ヤング男子部も、もともと25歳までのはずが、人材不足で30歳までに延長されています。
全て、未来部育成をおろそかにしてきたツケです。
いまこそ全学会員が師匠の姿を思い出す時なのです。