大永3年(1523年)に記された「堂参御経次第」には、当時の大石寺での勤行について記録されています。
それによると、1座につき題目100
遍で、朝晩それぞれ6座ずつ600
遍、計1200
遍だったそうです。
題目1遍を2秒とすると、1座でわずか200秒、助行を除く題目の正味は1日40分くらいです。
なおかつ、これは総本山での、法主の正式な勤行です。
富士門流では、長時間の勤行唱題が重視されていなかったことが分かります。
そもそも、法主が毎日何時間も勤行していたら、実務や教化の時間がなくなってしまいます。
日寛上人は在家の信徒に対して「多忙な時は題目1
遍でもよい」とお手紙を残されています。
もとより題目に定まった回数はありませんが、ひとつの目安にしてみてください。