梵語から漢語に訳された法華経は六種あったと伝えられています。
1.カーラシロイ訳 255年 「
法華三昧経」六巻
2.ダルマラクサ訳 265年 「
薩芸芬陀梨(さつうんふんだり)経」六巻
3.ダルマラクサ訳 286年 「
正法華経」十巻
4.支道林訳 335年 「
方等法華経」五巻
5.クマーラジーヴァ(鳩摩羅什)訳 406年 「
妙法蓮華経」七巻
6.シニヤーナグプタとダルマグプタの共訳 601年 「
添品妙法蓮華経」
このうち現存するのは3.5.6です。
この3本はサンスクリット原本がそれぞれ異なり、最古の原本は羅什訳のものとされています。
日蓮大聖人も、羅什訳のみが釈尊の真意を伝えていると言われています。
実際、こうして「太字」で題目を比べてみると、羅什の「妙法蓮華経」が他とは比較にならないほど素晴らしい響きであることが、われら凡夫にさえ容易に実感できます。