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21世紀の日蓮仏法

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池田先生「ソクラテスの死は関心できない」



21世紀への対話より


ソクラテスの場合、都市国家の政治権力と正面から対決して、自ら毒杯を仰いでいます。

悲劇的な死は、政治や人間に対して憎悪を植えつける作用があり、私には感心できません。





ソクラテスは死刑宣告後にも亡命のチャンスがありましたが、それを拒み、自ら死を選びました。助かるはずの命を投げ捨てたのです。

悪法も法である以上、死んでもそれを守るというのが、ソクラテスの考え方でした。

しかし仏法においては、王法(法律)も相対的な価値であると考えます。

つまり、生命を不当に奪うような悪法がまかり通っている場合には、法の遵守より生命を守ることが優先されるとしています。

戸田先生はかつて「ヤミ米は見つからんように運びなさい」と指導されていたことがありました。

終戦直後は、配給の米だけでは生きていけないので、誰もがヤミ米を食べていました。この辺りの事情は「はだしのゲン」などにも描写されています。

王法は時代や場所によって変わりますが、仏法は全宇宙を貫く永遠の法則です。

生命の価値は、いかなる時代にも尊極無二なのです。




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