戸田先生が、会長職の激務の合間をぬって、池田大作青年への個人授業、水滸会、華陽会と、男女青年部の訓練に多大な時間を割いていたことはよく知られていますが、さらに学生への法華経講義も行っていました。
昭和28年4月18日に、東大生を対象とした最初の法華経研究会が開催されました。出席者はわずかに5人でしたが、戸田先生は全身全霊で若者たちに法華経の神髄を伝えたのです。
さらに他大学の学生も加わり、研究会は30名に増員され、26回に渡って開催されました。
青年・学生を育成することが、晩年の戸田先生の全てだったと言っても、過言ではありません。
そのお姿は、まだティーンエイジだった南条時光をお手紙で激励され続けた晩年の大聖人とも重なります。
研究生の多くは、数年後には早くも組織や社会で重職を担い、広布の新段階を切り開きました。政界に入ったメンバーもいます。
新たな時代を開くのは、いつの時代も若者たちなのです。