池田大作全集71 61頁より
若い人に聞くと、「カントは、どうもむずかしい感じがする」という(笑い)。
カントやヘーゲル、ゲーテというと、なんとなく遠い存在と感じてしまうようだ(笑い)。
いささかさびしい気もするが(笑い)、そういうわけで、カントの話は、今日はやめにしたい。
ユーモアたっぷりに語られていますが、ここには重要なご指導が含まれています。
指導はあくまで時代・世代に合わせた内容でなくてはいけません。為人悉檀です。
例えば婦人部が相手ならば「ベルばら」を通じて指導してもいいでしょうが、女子部ならば「君に届け」の方がいいでしょう。
また、今の男子部に「北斗の拳」を通じて指導しても、やや古いはずです。
むしろ「進撃の巨人」や「暗殺教室」のほうが、分かりやすいと思います。
青年を指導していくには、常に青年の流行・感覚に敏感でなくてはいけません。
池田先生は「未来対話」の中で、KY(空気読めない)について指導されたことがあります。当時、すでに80代です。
何歳になろうと、ティーンの流行語にまで気を配り、細心の注意を尽くして指導していくのが、「永遠の青年」の姿なのです。