池田大作全集73 113頁より
金吾は讒言によって領地替えの内命を下される。そこで大聖人は、その対処の仕方、主君への態度について、こまごまとお手紙で教えられている。
大聖人のご指導は、決して抽象的ではない。具体的で、確信にあふれたご指南である。
このことはまた、学会の幹部がよくよく心しなくてはならない点である。
会員が抱える問題は、つねに具体的で現実的な答えを必要としている。
いくら抽象的な指導をしても、それでは問題の解決とはならない。
幹部の指導を受けても「君はまだ祈りが足りない!」と説教されるだけで、結局何も解決しなかったという経験は、多くの会員が持っていると思います笑
確かに、どれだけお題目を挙げてもそれで十分ということはあり得ないので、「もっと祈れ」という指導は、間違いではありません。が、役に立たないことも事実です笑
悩みの当事者が、祈っていないなどということはあり得ません。「もっと祈れ」は、会員をバカにした指導です。
具体的な解決策が見いだせない時には、他の幹部に助けを求めたり、「宿題」として持ち帰ることも必要でしょう。
例えば「仕事が見つからない」と相談されたなら、幹部自身が本人の立場に立って求人情報を探すのです。
「100万遍唱えろ」というだけの指導なら、誰でもできます。
何もできなくても、せめて「私があなたのために100万遍のお題目を送ります!」そう断言したほうが、はるかに勇気づけられるでしょう。