「法華経の智慧」には、池田先生に命を救われたある婦人のエピソードが紹介されています。
昭和32年の冬、林民子さんという婦人が、生活苦で自殺を決意し、死ぬ前に母に会おうと、2歳の娘を連れて、列車に乗りました。
幼い娘は、駅弁が欲しいとダダをこねますが、買うお金は残っていません。
すると、正面に座っていた青年が、駅弁を2つ買い、そのうちひとつを娘さんにあげたのです。
青年は「頑張ってね」と一言励ましながら、先に下車していきました。
青年の温かさに感動し、林さんには、もう死にたいという気持ちは無くなっていました。
その直後、林さんは学会員に折伏されて法華経に帰依します。
昭和34年3月22日、豊橋市内の小学校で御書講義が開かれ、林さんも参加しました。
その講義を担当していた池田大作総務の声を聞き、あっと驚きました。
まぎれもなく、2年前に弁当をくれた、あの青年の声だったのです!
林さんは「たとえ学会員が自分一人になったとしても、池田先生についていこう」と誓いを立てました。
2人の子どもも、学会で信心に励んでいます。