池田大作全集74
過去の形式にとらわれた惰性の組織や活動であっては、生き生きとした価値創造はなされない。
ゆえに今後も、学会の組織は、時に応じ、また広布の進展に応じた変革が必要となる。
何事も新しいことを始める時には波も立ち、風も吹く。
組織の変革の際には、多少、雑然とする場合もあるかもしれない。
そうした産みの苦しみを乗り越えて、学会は形式主義、官僚主義の弊害を排し、新しい発展の道を開いてきたのである。
全集74 379頁より
男性は過去の「命令調」にとらわれ、時代遅れになっている側面が強い。
皆が、何でも言うことをきき、いわゆる素直だった「古き良き時代」を(笑い)懐かしがってばかりいる。
自分こそ成長が止まり、遅れてしまったことを自覚しないで、皆が悪いように錯覚し、現状を嘆いている。これでは進展がない。
多くの壮年が、こうした「時代とのギャップ」に悩んでいる。
全集100 259頁より
戸田先生は厳しくおっしゃった。
「きょうの学会は、きのうの学会ではない。今年の学会は、去年の学会であってはなるまい」
全集100 338頁より
進歩のない組織は、必ず滅びる。学会もそうだ。
空転があってはならない。増上慢があってはならない。
平成の30年間で、日本社会は大きく変わりました。
必然的に、それに即した組織への変革が迫られていますが、後手に回っているのが正直なところでしょう。
・青年人口が減少する中で、ますます増大する青年部の負担をどう減らしていくのか
・高齢化による世代交代の遅滞をどう解消していくのか
・結婚によって年齢に関係なく女子部から婦人部へ移行するのは適切なのか
・LGBTの同志が戸籍と異なる所属を希望する場合はどうするのか
・発達障害を抱えた人材をどうフォローしていくのか
・組織内でのパワハラやセクハラをどう予防していくか
挙げていけばキリがないほど、課題が山積みです。
組織はあくまで手段であり、「永遠に未完成」です。
現状を良しとして、変革を止めてしまえば、その時点から時代遅れになることを忘れてはならないでしょう。