公明党の長沢広明復興副大臣が本日記者会見を開き、知人女性を議員宿舎に宿泊させ、カードキーを渡すなどしていた責任を取って、議員辞職することを発表しました。
議員宿舎には議員本人と家族、秘書以外の人間は宿泊できないルールになっています。血税で運営されている以上、当然の規律です。情報漏洩を防ぐ目的もあります。
ルールを無視し、宿舎に他人をたびたび宿泊させるのは、政界浄化を使命とする公明党の議員にとって、あるまじき行為です。
そのうえ、宿舎のカギまで渡してしまうとは、完全に危機管理意識が欠如しており、政治家としての資格はありません。辞職はやむを得ないでしょう。
まさに油断であり、権力の魔性に敗れてしまいました。
公明党の国会議員が女性問題で辞職というケースは、ちょっと記憶にありません。
それだけ、議員の質が下がっているということなのでしょう。
今の公明党議員は、あまりにも甘やかされています。
党の公認さえ受けられれば、もう当選は確実、定年まで一生安泰という意識があるのではないでしょうか。
草創期の議員には、当選の保証などなく、当落線上ギリギリでした。
仮に当選できても、次の選挙に受かる保証はなく、常に緊張感を保ち、死に物狂いで働いていました。
その厳しさによって、議員の質が保たれていたのです。
ようするに、今の選挙は候補の人数を絞りすぎなのです。
トップ当選だろうが滑り込みだろうが勝ちは勝ちなので、どうせなら1人でも多くの候補を立てるべきです。
その中で、人望のない議員は自然淘汰されていくでしょう。公明党の候補の間にも競争は必要なのです。
ともあれ、早めに膿が出たのは不幸中の幸いでした。
全議員が改めて気を引き締めてくれたと思います。
天魔として働いてきた文春も、今回ばかりは諸天となってくれたようです笑