池田大作全集73 490頁より
「全員が第一線に」「全員が開拓者に」
人と会う時も、役職などをかなぐり捨てた、一個の自分として大誠実で接すべきである。
ゆえに、役職などが安易に通用しない外交戦を重ねることが不可欠の修行となる。
リーダーが、肩書ではなく、謙虚に本物の力を磨かねば、組織悪になってしまう。
良い意味での「能力主義」また厳しい「実力主義」が基本になってこそ、活性化がある。
学歴、学閥、閨閥、情実主義、年功序列主義などに侵されれば、動脈硬化の恐竜のようなものである。
号令をかけてばかりいる幹部より、事実の上で広布のため法のために戦っている無名の友の方が、どれほど尊いか。
仏法に批判的な人と対話するから「修行」になるのであって、組織内で幹部としてチヤホヤされるのは、修行でも何でもありません。
折伏をサボっている幹部を信用してはいけません。
家庭訪問も、厳しいお宅ほど幹部が直接担当すべきです。
厳しいお宅は地区リーダーや部長に任せて、幹部は話しやすいお宅だけ廻るなどと言うのは、単なる「要領」です。修行のうちに入りません。
創価学会には、教学部長や支援長、SやGの委員長というポジションはあっても、「折伏部長」は存在しません。
なぜなら、ラインの長がそのまま折伏の責任者だからです。
したがって幹部登用は、折伏の実力すなわち「外交力」を最優先とすべきです。
どれほど組織運営の実務に長けていようとも、それだけで幹部に選んではいけません。
幹部が折伏を忘れれば、それは信心の組織ではなく、冷たい官僚組織に過ぎないのです。