池田大作全集83 362頁より
学会の中でしか通用しないようなリーダーであってはならない。
特に大切なのは幹部である。
皆があまりにもまじめで、けなげであるので、その分、幹部が人間として成長しない。
そうした組織主義の幹部の奢りこそ、乗り越えるべき一番の課題であろう。
戸田先生は事業が苦境に陥ると自ら理事長を辞し、法華経講義も代理の者に担当させました。
その後、池田大作青年の尽力もあって事業が持ち直すと、戸田先生は「資格を得た」と獅子吼され、会長に就任されたのです。
このエピソードは、戸田先生が
「学会の幹部は、社会で実証を示すことが不可欠である」
そう考えていたことを示しています。
もちろん、世法上の一度的な勝敗によって、成仏が左右されるわけではありません。
しかし常識的に考えても、幹部が借金取りに追われているようでは、組織に迷惑が掛かってしまいます。
学会の幹部たるもの、社会においてもリーダーとして信頼される存在でなくてはならないのです。
学会活動をいくら頑張っても、社会で実証を示していなければ、信心している意味がありません。部員さんのお手本にもなりません。
立正安国は、法華経の行者が社会のリーダーとなることで実現されます。
つまり
「社会のリーダーとなり、仏国土を実現していくことが信心」なのです。
かの有名な「宮仕えを法華経と思召せ」の御文は、単に仕事を頑張りなさいという意味ではありません。
職場のリーダーとなり、職場を仏国土に変えていきなさいという、大聖人の御命令です。
そのためにはもちろん、まず仕事で大勝利する必要があります。
どこまでも「仏法は勝負」なのです。
何年も派遣やバイトのままでちゃんと就職しないなど、どう見ても生活が乱れているという幹部には、厳しく指導し、改まらなければ解任するべきです。
それ以前に、そういう人物を幹部にしないよう、1人ひとりの生活状況を綿密に把握しておく必要があります。
「自分はフリーターのままでいい」という考え方が、すでに謗法なのです。
たかがバイトと思うかもしれませんが、
あなたが日本一のフリーターであれば、誰もあなたをフリーターのままにしておかないでしょう。
もし、今の職場があなたを評価してくれなくても、そこまで実力を磨き上げてあれば、他で就職先はいくらでもあるはずです。もちろん独立してもいいでしょう。
非正規雇用の期間が長引くほど、就職の条件は悪くなってしまいます。独立も若いうちの方が有利です。まずはいち早く就職(起業)を目指しましょう!