池田大作全集70 425頁より
戸田先生逝去後、私は2年間、会長職につかなかった。
最高幹部から幾度となく懇請を受けたが、無実の罪に問われた選挙違反に関する裁判の係争中でもあり、また私自身はあくまで戸田先生にお仕えする者、と考えていたために、あえて辞退していた。
だが、中心者なくしては、学会もいつか崩れてしまう。このことを思い、再三の懇請を受け会長就任を承諾した次第である。
好き好んで役職を欲しがる人はいません笑
池田先生とて、それは同じです。
責任の重さを知っていればこそ、就任に慎重になるのは当然です。
当時、最高幹部は池田先生に限らず、数名に会長就任を要請しましたが、全て断られています。
だからといって、断った彼らがことごとく大罰を受けたなどという事実はありません。
役職と成仏は無関係です。
役職はあの世までもっていくことはできません。あくまで世法上の立場です。
したがって役職を断ったから成仏できなくなるとか、罰を受けるといったことはありません。
自ら定めた使命から逃げようとすれば、当然罰が出ますが、それは役職とは関係ありません。
むしろ、やる気もないのに嫌々役職を受けて何もしないほうが、組織に迷惑をかけてしまいます。
池田先生も、最終的には自らの決意で会長に就任されました。決して押し付けられたのではありません。
自らが適任と思えないのであれば、役職は断りましょう。特に兼任しすぎは全て中途半端になってしまいます。
逆に、折伏で結果を出した上で、自らを幹部にするよう直訴する気概も、青年には必要でしょう。
どちらにしても、あなたの使命はあなた自身が決意して決めるしかないのです。組織に決めてもらうことではありません。
特に、本人の意思を無視して無理やり役職を押し付け、その結果として彼(彼女)が活動から離れてしまったなら、それは破和合僧であり、押し付けたあなたが無間地獄に墜ちることを忘れてはいけません。
学会の役職はあくまで「責任職」ですから、意欲のない人に無理やり責任を押し付けたら、うまくいかなくて当たり前でしょう。
幹部は決して、誰にでもやらせていいものではありません。
適任者がいなければ、役職など何年でも空けておけばいいのです。