お題目の「南無」は梵語、「妙法蓮華経」は漢語です。
また中央にある「日蓮」の署名は日本語です。
御本尊の結界(門番)として左右に記されている阿吽の梵字はまさに梵字そのものです。
四方を護る四天王は漢語です。
地に伏している天照八幡は日本語です。
すなわち大聖人は、意識的に梵漢日の3言語を用いて、御本尊を顕されています。
一幅の御本尊に、仏経の歴史が一切詰まっているのです。
そしてまた、当時の世界観で全世界の文字を用いられたことは、御本尊が日本一国にとどまらず、広く世界に流布していくことも示しています。
もし大聖人が現代に生まれていたなら、おそらくは御本尊に英語も用いられていたでしょう。