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21世紀の日蓮仏法

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個人指導のコツは「傾聴」にあり







池田先生は幹部に対し「個人指導8、会合2の割合で」と指導されています。

これは組織のためでもありますが、何より、幹部自身の訓練のためでもあります。

会合で「一方的に」スピーチするだけでは、十分な訓練になりません。

なぜなら「双方向のやりとり」が無いからです。

シャドーボクシングだけで、スパーリングをやらないのといっしょです。

これでは折伏の実戦には通用しません。



ノルウェー科学技術大学のアーン・ヴィカン博士が、ネガティブな感情をコントロールする14の方法を検証したところ、もっとも効果が高かったのは「誰かに話す」ことでした。

アメリカの心理学者クリス・クラインケの調査では、より人気が高いカウンセラーほど、患者の話を聴く時間が長いという結果が出ました。

部員さんの心をつかむには、まず何より「話を聴くこと」です。それだけであなたは部員さんに信頼してもらえます。

そもそも、話を聴かなければ、部員さん一人一人の抱える悩みが理解できません。相手のことをちゃんと理解しようともせず、一方的に画一的な「指導」をするだけでは、あまりにも無慈悲であり、自己満足です。そんな個人指導に功徳などありません。

しかし残念ながら、ほとんどの幹部の指導が、一方的かつ画一的になっています。スピーチと対話の区別ができていないのです。

折伏においても、まず相手に好きなように話をさせておいてから、矛盾点をズバリと破折するのが効果的です。

学会の訓練は、一切が折伏に通じます。また、そうでなければなりません。



もちろん、悩みを打ち明けてもらうのは、簡単なことではありません。

時には適切な自己開示も必要ですし、質問力なども求められます。秘密厳守は当然です。

ひとつのお手本は「インタビュー」です。幹部ほど、自分が主役になりたがりますが笑、個人指導の主役はあくまで部員さんです。

自分の話を真剣に聴いてもらえて、気分の悪くなる人はいません。

幹部に必要なのは「訓練を受けさせてもらっている」という謙虚な心なのです。




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