説得術については世界中で研究されていますが、その中で最も効果が高いと認められているのが、「BYAF法」です。
これは「but you are free」の頭文字をとったもので、「でも、判断はあなたの自由です」という意味になります。
自分の主張の最後に、その一言を付け加えるだけという、至ってシンプルな話術です。
人間には、強制されると反発したくなる心理があります。これを「リアクタンス」といいます。
このリアクタンスを取り除くことが、説得の極意なのです。
2012年、西イリノイ大学の研究者が、BYAF法の実験データ42件をメタ解析したところ、なんと説得力が2倍に高まることがわかりました。
BYAF法は、古くはアメリカの国父といわれるベンジャミン・フランクリンが自伝の中で紹介しています。
「人間革命」にも、戸田先生が新聞記者にBYAF法を使っているシーンがありましたね。
これを折伏に活用すれば、成功率は2倍に高まることになりますから、やらない手はありません!
もちろん連れ出しの確約やFにも活用できます。
当然ながら、もともと信心するしないはその人の自由です。
御書には確かに「強いて説き聞かせよ」とありますが、「強いて入信させよ」「強いて勤行させよ」「強いて会合に連れ出せ」などとはどこにもありません。
幹部になるほど、ここがわかっていません苦笑
強制した時点で、もはや信仰ではないのです。
これは未来部育成においても特に注意が必要です。
未来部員が学会嫌いになる最大の理由は、親から勤行や会合参加を強制されることです。これはただの児童虐待です。
だいいち、強制で嫌々題目を唱えたところで、功徳があるはずもありません。
かえって親子ともどもに成仏から遠ざかってしまいます。
もちろん、我が子に仏法を語らないのは無慈悲ですが、やるやらないは最終的に本人の意思に任せたほうが、かえってうまくいくのです。