新・人間革命「智勇」より
伸一は、学生運動の提起した問題の本質は、教授の精神の老い、権威主義による教授と学生の隔絶感、対立にあるととらえていた。
「学内の運営に関しても、学生参加の原則を実現し、理想的な学園共同体にしていきたいのであります」
創価大学では開学以来、学生自治の伝統が受け継がれています。
事実、一期生の学生自治会は、理事会が一方的に決めた授業料の値上げに反対し、白紙撤回させています。
創大では学生と教職員の代表からなる「全学協議会」によって、運営方針が決定されています。
そこでは、学生も立派な大人として尊重されます。また同時に、責任も要求されます。
「若者がいつまでたっても大人にならない」とは久しく言われていることですが、それでは、社会は若者を大人として尊重してくれているでしょうか?
いつまでも若者を半人前扱いしておいて、大人としての自覚を潰しているのは、社会のほうではないでしょうか?
学生を一人前の大人として対等に遇する。それこそが真の教育なのです。