21世紀への対話より
提供者の死が絡む臓器移植(心臓など)については、原則として行うべきではない
拒絶反応の抑制が可能になったとしても、医学の進むべき方向は、あくまで臓器移植ではなく、人工臓器の開発にあると私は考えます。
現代文明と宗教より
本来的に、いかなる肉体の部分も、他の人のそれと入れ替えるべきではない。
脳死状態から意識を取り戻すケースもある以上、脳死が人の死であると断定することは困難です。
患者にわずかでも蘇生の可能性が残っている限り、そこから臓器を取り出すことは、殺人となる可能性を秘めています。
日本では今でも心臓移植は認められていません。
臓器の役割としてはシンプルなので、埋め込み式人工心肺の開発が期待されます。