池田先生「死後はどうなるか」

青春対話ＩＩより

好きなスターがテレビに映ったからといって、テレビを分解しても、その人の映像が見つかるわけがない（笑）

同じく「肉体」の死によっても、エネルギーは消滅しない。潜在化するだけです。次の生の時に顕在化し、活性化する。

どこまでも「心身一体の生命」が連続していくのです。魂だけが空中に飛んでいるようなものではない。

宇宙に溶け込んだ「死後の生命」の波長と、こっちの生命の波長が、何かの理由で合ってしまった時、声とか姿とか、こちらに浮かんでくるような現象が無いとは言えないでしょう。

戸田先生は、そういう（心霊）体験は、こちらの生命力が弱いからだと言われていた。

こっちの生命力が強ければ、むしろお題目で「仏界の波長」を送ってあげて、安らかにしてあげられるのです。

生命の基本が「地獄界」になった人は、死後、宇宙の地獄界に溶け込むのです。

その人にとって、宇宙全体が地獄界になるのです。

しかも、死後は外界の縁が生前のようには無いから、その基底部が自分の全てになってしまう。

生きていれば、たまには楽しい瞬間もあるでしょう。しかし死んだら、もう地獄界という基底部だけを味わっていくしかなくなるのです。

それが端的に表れるのが、死の瞬間です。しかも、その死の瞬間の自分自身が、その後も、ずっと続くのです。

だから、生きているうちに生命を仏界へと引き上げておきなさいと仏教は説く。

[39回]

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