大白蓮華350号で紹介された小泉隆氏の回想によると、戸田先生は、食べるにも事欠いている会員には、会場の隅でそっとお金を渡されていたそうです。
その上で、
「あげるのではなく貸すのだ。返すのは余裕ができてからでよい」
そう伝えていたそうです。
無期限・無利子の融資は、貧困から脱却するための最も有効な支援方法として知られています。
資本主義社会においては、資本が不足した状態ではどれほど勤勉でも貧困から脱却できません。
貧困層に対しては、何にもましてまず資本・資金の融資が先立ちます。
事業家である戸田先生は、その事実を知り抜いていました。
また、単純な支援ではかえって自立心を奪ってしまうため、将来の自立を前提とした融資である必要があるのです。
また、これはあくまで会長としてではなく、先生個人としての支援であることを忘れてはなりません。
幹部だからといって会員を経済的に援助する義務はありません。むしろ、組織利用者がいたら厳しく叱らなくてはならないでしょう。
まして、幹部が会員から借金するなど、言語道断です。
そもそもあちこちからつままないと生活できない時点で、幹部の資格はないといっていいでしょう。
幹部選定においては、私生活までしっかり考慮すべきです。