新・人間革命「早春」より
私も、幹部に厳しく言う時もあるが、決して、憎くて言っているのではない。期待が大きいからこそ厳しく言うんです。しかし、それがわからず去っていく者もある。
人間は言われなければ、生命の悪い傾向に流されたり、いつの間にか惰性化してしまうものです。
それも、若い時でないと、いくら言っても改めることができなくなってしまう。
私は、他人を叱った後も、その人のことを思い続けている。
私も、今になって、もっともっと、戸田先生に叱っていただきたかったと思っています。
トップアスリートには、必ず厳しいコーチがついています。
同様に、厳しくも暖かく激励してくれる師がいるからこそ、青年は成長できます。
大聖人にも、道善房という師がいました。
青年は傲慢にならず、真摯に人生の師を求めるべきなのです。