新・人間革命「人材城」より
これまで、幹部というと、「号令をかける人」との印象があったかもしれない。
しかし、これからは、そうではありません。
活動を発表するだけでなく、「自ら率先垂範で、何をすべきかを示していく人」が、新時代のリーダーです。
みんなに「仏法対話をしましょう」と訴えて終わるのではなく、自分が真っ先に行動を起こして、「こうやって実践しています」と語っていくことが重要なんです。
失敗も語ってください。
そうすれば皆が、「それなら、私にだってできる。私も挑戦しよう」という思いを抱いていきます。
学会はあくまで折伏の団体であり、会合で号令をかけることが、幹部の役割ではありません。
学生時代に1人折伏しただけで、そのまま10年以上も折伏を決められなかった男子部を、本部や区(圏)の幹部に上げてしまうようなことがあってはなりません。
少なくとも、5年も個人折伏を決めていない場合には、どんなに会合運営が巧みでも、教学に精通していても、昇格させるべきではないでしょう。
もちろん、懸命に折伏しても入会に至らないことはあります。しかし、その人には幹部になる以外の使命があるのです。
本部長以上の大幹部ともなれば、コンスタントに入決を決める力が必要なことは当然です。
そのような逸材が本部にたった1人、区にたった1人もいないとすれば、もはやその組織は死んでいます。
その原因は、やはり、前任の幹部が折伏を教えられなかったからでしょう。
全ての元凶は、折伏力の無い人材を幹部に上げてしまうことにあるのです。
個人折伏をしない幹部、家庭訪問をしない幹部、地区に入らない幹部は、ニセモノです!
会合運営など二の次です。折伏のお手本を示せてこそ、学会の幹部と言えるのです。