池田先生はもとより、医師から「30歳まで生きられない」と言われるほどの病弱な身体でした。
高熱で会合を欠席せざるを得ないこともありました。
加えて、大阪事件では被告として起訴。弁護士からは「有罪を覚悟せよ」と宣告され、いっそうの心労が重なります。
本来、会長の激務に耐えられるような体調ではありませんでした。
「第二代会長亡き今、後は第三代会長さえ倒せば、広宣流布は頓挫するはず」
第六天の魔王は、その目論見のもとに、先生を集中的に狙い撃ちしてきたのです。
この天魔と正面から対決されたのが、奥様でした。
「夫が倒れれば、広宣流布もそのまま頓挫する。絶対に病魔に負けるわけにはいかない」
奥様は先生の看護婦代わりとなり、体調管理に全生命を注がれます。海外にも常に同行しました。
誰一人知らない中で、第六天魔王と壮絶な闘争が続いていたのです。
奥様の祈りにより、先生は短命の宿命を転換され、軽々と側転や逆立ち歩きができるまでに健康を回復されます。その後も長きにわたり、世界広布を主導されました。
もし奥様がいなければ、先生は会長職の激務に耐えられず、今日の創価学会やSGIの発展はなかったでしょう。これは永遠に忘れてはならない歴史の真実です。
大聖人のご在世当時も、女性信徒が重要な役割を果たしていました。
女性の力が歴史を動かすのです。
もちろん今は時代が違いますから、女性自らから会長となり、広布を指導していくことも普通になるでしょう。
法華経は、総じては一切衆生のための教えであり、別しては女性のための教えなのです。