法華経の智慧より
芸術とか哲学・宗教は、また人生は、「超一流」に、いきなり触れることです。
そうすれば、二流・三流は、すぐに見抜ける。
低いものばかりに触れていると、本当に良いものが分からなくなってしまう。
未来対話より
戸田先生は、よく「文学も、音楽も、絵画も、求めて一流に触れよ!」と言われました。
先生のもとで、世界の名著を掘り下げて学び、指導者論や哲学論、歴史観などを教わりました。
小さなアパートの一室では、よくレコードを聴いたものです。
時間のない中だからこそ、一曲の名曲も、一冊の名著も、一枚の名画も、若き生命に鮮烈に刻みこまれたのです。
しかし、何と言っても、私にとって最高の「一流」との触れ合いは、戸田先生との対話でした。
醍醐味(神髄中の神髄)を求めるのが、仏法の精神です。
世間のほとんどの人は、宗教など何でもいいと考えていますが、劣を捨てて勝を選ぶのが仏法の考え方です。
人生は短く、全ての宗教を試していたらすぐ寿命が尽きてしまいます。
しかし、勝劣を判定するには、まず勝を知っていなければなりません。
人間は、「自分が知っている最高のもの」が、判断の基準となります。
したがって、できるだけ若いうちに、できるだけ最高の価値に触れることが人生を大きく左右するのです。
この世で最高の価値とは、宇宙を根底から解き明かした日蓮仏法です。
若くしてこの仏法を学ぶ福運は、無限大と言っていいでしょう。