組織は結成から時間が経つほど、いっそう厳格に実力主義を徹底する必要があります。
なぜなら、時間とともに必ず「世襲」の圧力が高まっていくからです。
草創期の学会は、会員の大半が自ら入会しており、過去のしがらみとは無縁でした。
しかし、今の学会員はほとんどが2世3世4世であり、幹部の子弟も大勢います。
親が幹部だから、本人も幹部にふさわしいとは限りません。
しかし現場では、安易に「あの人の子どもだから大丈夫だろう」と判断し、役職を上げてしまう可能性があります。
21世紀においては、天魔は最高幹部や議員の御曹司として生まれ、エリートコースを最短で駆け上って自ら最高幹部となり、そして組織を破壊します。
意識的に「世襲潰し」を続けなければ、必ずそうなります。
仏法の方程式からして、天魔は必ず内部から生じます。五老僧のように。
いつも繰り返しますが、本尊流布を決めていない幹部は、どれほどの大功労者の子弟であろうと、全員勇退させなければなりません。
広布の組織に学閥や閨閥は不要です。
世襲をいかに徹底的に防止するかが、世代を超えた組織における、人事の最大の要諦なのです。
池田大作全集74 200頁より
「正法」に敵対し、破壊しようとする生命は、ある時は外道となり、また仏教の他宗の僧などとなり、さらに正宗や学会の中に入ってきて、同様の悪を働く。
本質は三世に変わらない。
決して表面的な理由ではない。
誰かが厳しく叱ったからとか、もっと別の接し方をすればよかった等の見方も、あまりにも皮相的である。
彼らは、過去にも正法の世に敵対し、仏子をいじめてきた者らである。そのままにしておけば、ガン細胞のように、体内を侵食していく。
ゆえに悪とは断固、戦わねばならない。悪が自らいられなくなり、出ていくことによって、清浄な広布の世界を守ることができる。
安易に妥協すれば、またいつか、正法の世界に忍び寄って、仏子を苦しめる。