靖国は、神社本庁に属していない単立の宗教法人です。
なぜかというと、そもそも、靖国神社は「神社ではない」からです。
靖国の参道のど真ん中には、大村益次郎の銅像がそびえ立っています。
この大村益次郎こそ、靖国神社の「教祖」なのです。
靖国神社(当初は東京招魂社)は明治2年、大村の発案により創建されました。
「皇国のために戦って死んだ者を神として祭る」という靖国特有の思想も、大村が世界で始めて唱えたものです。
靖国神社とは、名実共に、大村益次郎の創作した新興宗教なのです。
もちろん、彼自身も英霊として祀られています。
また大村は、帝国陸軍の祖ともされています。
軍人によって作られた新興宗教を、いまだにまじめに信じる人々がいること自体、日本人の宗教リテラシーの低さを物語るものでしょう。