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21世紀の日蓮仏法

念仏撲滅 禅撲滅 真言撲滅

法華経 方便品第二 現代語訳






その時、世尊(釈尊、仏)は深い瞑想による精神統一から安らかにゆったりと立ちあがって、舎利弗に告げられました。
「諸仏(多くの仏)の智慧は、はなはだ深く限りがありません。その智慧の門は、理解し難く、入り難いので、一切の声聞(<しょうもん>、仏の教えを聞いて悟る修行者)や、辟支仏(<びゃくしぶつ>、ひとりで悟る修行者、縁覚・独覚と同じ)は、知ることができないものです。

なぜかというと、仏はかつて百千万億もの数えきれないほど多くの仏に親しみ近づいて、諸仏がもつ数えられないほど多くの仏道の奥義を修行し、勇ましくはげしく努力精進して、その名声は広く聞こえ、まことに奥深い、いまだかつてない真理の法を成し遂げて、それぞれに適したようにお説きになっているので、その意図するところを理解するのは難しいからです。
舎利弗よ、私は仏と成ってからこのかた、種々の因縁(いわれ、かかわり)、種々の譬喩(たとえ)をもって、広く教えを説いて、数えきれないほど多くの方便(教化方法)をもって、生あるものたちを引き導いて、多くの執著<しゅうじゃく>から離れさせました。なぜかというと、如来(仏)は方便(教化方法)と知見の最高の極致とを皆、すでに充分に具えているからです。
舎利弗よ、如来は知見が広く大きく、奥深くて、さまざまな仏の智慧の徳(*無量・無礙<むげ>・力<りき>・無所畏<むしょい>・禅定<ぜんじょう>・解脱<げだつ>・三昧<さんまい>)を身につけ、限りない境地に深く
入り、一切の未だかつてないすばらしい法を成し遂げています。
舎利弗よ、如来はよく種々に分けて、巧みに多くの法を説き、言葉はやわらかで、大勢のものの心を喜ばせます。舎利弗よ、要約して言えば、限りない無量・無辺の未だかつてない法を、仏はことごとく成就しました。
止めよう。舎利弗よ、これ以上説くことはできません。なぜかというと、仏が成就されたところは、最高のもので、稀にしかない難解な法であって、ただ仏と仏とのみが、よく諸法の実相(あらゆる存在の真実の姿)を究め尽くされるのです。いわゆる、諸法(あらゆる存在)がもつ次のような十のありかたです。

それは、諸法の是<か>くの如きの相<そう>と、是くの如きの性<しょう>と、是くの如きの体<たい>と、是くの如きの力<りき>と、是くの如きの作<さ>と、是くの如きの因<いん>と、是くの如きの縁<えん>と、是くの如きの果<か>と、是くの如きの報<ほう>と、是くの如きの本末究竟等<ほんまつくきょうとう>ということです。




相…このような姿・形をもっているということ。
性…このような性質をもっているということ。
体…このような本質をもっているということ。
力…このような力、能力をもっているということ。
作…このような作用があるということ。
因…このような直接の原因があるということ。
縁…このような間接的な原因があるということ。
果…このような直接の結果があるということ。
報…このような間接的な結果があるということ。
本末究竟等…「相」からはじまって「報」までが、そのすべてが等しく同時に具わっているということ。


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