新・人間革命「新緑」より
今、どんなに意気盛んで、盤石そうに見える組織でも、青年が育っていかなければ、やがて行き詰ってしまう。広宣流布を考えるならば、大事なことは青年の育成だ。
後輩を信頼し、尊敬することです。信心して日が浅いからとか、年齢が若いからといって、自分より下に見るというのは間違いです。そして、自分以上の人材にしようという強い一念を持ち、伸び伸びと育てていくことです。
青年を育成するためには、実際に仕事を任せ、活躍の舞台を与えることです。(中略)何もやらせなければ、いつまでたっても成長はない。
経験を積ませるといっても、何も教えないで、ただ「これをやれ」「あれをやれ」と言っているだけでは、失敗を待っているようなものだ。まずは自分がやって見せて、模範を示し、実際にやらせ、そして、励ましていくことです。
師弟といっても、結局は弟子次第です。青年が育たなければ、仏法は絶えてしまいます。
育てるといっても、会合運営ばかり上手になっても仕方ありません。最も大事なのは折伏であり、個人指導です。
本当は折伏現場の見学をしてもらうのが理想ですが、それが難しくても、家庭訪問の見学ならば可能なはずです。
当然、話しやすい部員さんばかり訪問しても意味がありません。厳しい部員さんほど先輩が率先して訪問し、後輩に模範を示すべきです。
厳しい部員さんほど、幹部が自ら担当すべきでしょう。
家庭訪問を地区リーダーや部長任せにして、号令をかけるだけの幹部がいたら、厳しく叱り、きちんと担当を持たせるべきです。
それでも訪問しなければ解任です。そんなエセ幹部が偉そうに指導していたら、組織が腐ってしまいます。
最も大変な現場に率先して飛び込んでいくのが、創価のリーダーなのです。